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各国商標制度事情 2018年第6号【ミャンマー】

各国代理人から送付されましたサーキュラーから注目すべき事項を挙げてご説明します。

 

【ミャンマー】新しい商標法案、下院を通過

 

待望の新しい商標法案は、2018年12月12日に議会の下院を通過し、署名のために大統領府に送られました。大統領がこの法案の修正を望んでいる場合、14日以内にコメントを付与し、再審議のため議会に戻すことができます。しかし、本件で予想されるように、大統領に修正の意図やコメントを付与する意図がない場合、本法案は数日以内に署名され、公布される可能性が高いといえます。

 

ミャンマー知的財産法の発展に向けたこの重大な局面を注視している知的財産の専門家は、本商標法案が起草され、修正され、熟慮検討されてきたこれまでの10年間を念頭に、このニュースを大いに歓迎しています。

 

このように大いに期待されている本法案は、現在に至るまで近代的な知的財産法が存在せず、脆弱であったミャンマーの法律の管轄区域内における商標の広範囲にわたる保護を提供します。

 

この法律は商標制度の大きな枠組みを規定していますが、実際に運用する前に、政府の新しい知的財産部門の運営のため、法律施行内容の詳細や具体的な手続内容などを決定するための制度制定が必要となります。

 

この商標法案は近い将来に公布されることになっている4つの新しい知的財産法、及び著作権法(これは知的財産局ではなく情報省の下に運用)のうちの1つであり、上下両院で検討された後、早期に最終決定、公布される予定であり、続いて特許および工業デザインに関する法律が制定される予定です。

 

(資料提供: Tilleke & Gibbins